抵抗帯・支持帯
価格が止まりやすい 目には見えない節目(支持線・抵抗線)のことを、サポートライン・レジスタンスラインと言います。
価格が下降している時の下値支持線を サポート、価格が上昇している時の上値抵抗線を レジスタンスと言います。
サポートもレジスタンスも節目ですのでまとめて「サポレジライン」と呼ばれたりします。
サポレジラインで必ず価格が止まるわけではありませんが、サポレジラインで重要なのは世界中のトレーダーが意識しそうなポイントに見えるかどうかということです。
世界中のトレーダーが意識しそうなポイントとは
①トレンドの起点・終点となる 高値・安値
②抜ければ明確な転換シグナルとなる 切下げている高値や切上げている安値
※トレンドが崩れた後も切り下がっている高値や切り上がっている安値から引いたサポレジラインは注目されます
③レンジの上限・下限
④抜ければトレンドを形成する高値・安値
⑤目立つ高値・安値
は絶対に見逃してはいけない最重要ポイントです。
サポートとレジスタンスが出来る訳
サポートとレジスタンスが出来る訳について解説します。
仮に100円でドルを買った人達と 売った人達がいるとして、その後 価格が上がっていったとします。
売った人は 価格が上がってしまったことに恐怖を覚えます。
損したくない 。なんとか建値まで戻らないか.....「そうしたら決済しよう」と思っています。
逆に買った人達は喜んでいます。もっと買えばよかった。元のプライスに戻ったら「買い増ししよう」と思っています。
そしてまだポジションを持っていない人達はどうでしょうか?
上がった価格を見て
「上がったところでは買いたくない」
「安くなったところで買いたい」と思っているはずです。
そうすると…みんなが買いたい場所が同じ価格=100円になります。
そして価格が100円に戻ってくると 、みんなが買いたい価格になったわけですから 当然みんなが買います。
そうして価格が上がっていくのです。
この様にして みんなが買いたい場所にサポートが出来ていく訳です。
レジスタンスは逆になりますが考え方は全く同じです。
これが理解出来ると、サポートだったものが そこを突破されるとレジスタンスになる、いわゆるロールリバーサルについても理解出来るようになります。
ロールリバーサル
今までサポート・レジスタンスだったポイントの役割が切り替わることをロールリバーサルと呼びます。
サポート・レジスタンスがより強固なものであればあるほど、役割が反転した後にそのポイントが支持される可能性が高くなります。
具体的な使い方としましてはこのロールリバーサルを環境認識の際の優位性の一つとして考えて下さい。
もちろんこのパターン自体をエントリーに取り入れることもできます。
サポートレジスタンスの切り替わりを意識してみるとより精度の高いトレンド判断ができると思います。
ロールリバーサルが機能する訳
サポートとレジスタンスの役割が入れ替わるのは 何故でしょうか?
その理由は 市場心理に関係しています。
サポート付近で反発を期待して買いポジションを持った人がいたとします。
その後サポートを 価格が下方にブレイクすると、サポート付近で反発を期待して 買いポジションを持った人は損切りになる、 または含み損を抱えています。
その状態で 価格がサポートだった付近まで戻ると損切りした人は負けを取り戻したいという感情で新規の売りポジションを建てます。
損切りはしなかったが 含み損を抱えていた人は、不安な気持ちになっているので 建値になった時に決済の売り注文を出します。
このような背景がありサポート・レジスタンスの役割反転が起こります。